マンション管理を健全に行うためには、適切な会計を行う必要がある。
住民全体から集めた管理費や修繕費が不明瞭な使われ方をしてしまうと、管理組合に対する住民全体の不信感が高まり、組合運営に協力してもらうことができなくなるからだ。
しかし、マンションの組合運営に参加しないうちは、マンションの会計がどうなっているかを知っている人は少ない。そこで今回は「適切な会計を行うための知識」を解説する。
マンション管理の会計には「一般会計」と「特別会計」の2種類がある。マンションに住んでいる場合、「管理費」と「修繕積立金」の2つが徴収されていることだろう。このとき、管理費で運用されるものは一般会計として計上され、修繕積立金で処理されるものは特別会計として計上されることになる。
また、駐車場やマンション設備の使用料による収入は、管理費と共に一般会計における収入として計上される。
日常的に必要になる費用は、すべて一般会計で処理される。 共用部分で発生する毎月の固定費などはすべて一般会計で処理されると覚えておいてほしい。以下に、一般会計として計上されるモノの代表的な例をあげる。
マンション内にあるエレベータを安全に使用するためには、定期的に点検をしなければならない。エレベータを改修して新しいものにするわけではないなら、これも一般会計に含まれる。
実際のマンション管理は、住人だけで行うことはほとんどなく、マンションの管理会社に委託することが多い。このときに発生する料金は日常的に発生する費用のため、一般会計として計上される。
大規模なマンションの場合、マンションに不審人物が入らないように見張ったり、マンションの設備でおかしなところがないかを確認したりするために、管理人が必要になる。管理人に支払われる人件費も一般会計から支払われる。
エントランス、階段、廊下部分などの電気料金は、住民全体で負担する必要がある。これも日常的な出費のため一般会計で処理される。
「マンションの老朽化による外観の修繕」「エレベータの入れ替え」など、日常的には発生しないが将来的には必ず必要になる費用は、特別会計で処理される。
地震や老朽化の影響で建物が消耗したときのために、管理費とは明確に区別して「修繕積立金」を住民から集めているのだ。以下に、特別会計として計上されるモノの代表的な例をあげる。
エレベータを長年使用していると、エレベータ自体を入れ替える必要が出てくる。エレベータの保守点検料金は管理費に含まれるが、エレベータ自体を入れ替える場合は、特別会計として計上される。
マンションが老朽化すると、壁の塗装が剥げたり、金属部分が錆びたりする。定期的な保守ではカバーしきれないような部分は、適切な時期に大規模な修繕工事で対応する必要がある。そのときの費用は、特別会計として計上される。
いくらマンションの住人が気をつけていても、地震や災害など不測の事態は発生する。このようなとき、建物の破損部分を修繕する工事にかかる費用は、特別会計として計上される。
このように、適切な会計を行うためには、日々発生する費用が一般会計なのか特別会計なのかを理解する必要がある。
日常的に必要になる費用が一般会計として計上され、突発的に発生するような費用が特別会計として計上されることを覚えておこう。
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私、萬所トラヲは、大阪のとあるマンションで理事長を拝命し、コミュニティの快適さを追求する毎日。このたび新たにマンション管理会社を探すことになり、さまざまな情報を調べたので、みなさんにも参考にしていただければ幸いである。
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