最近のマンションは気密性の高さが売りだが、その気密性ゆえに不可思議な現象が起こることがある。ここでは、気密性が原因となる「玄関ドアが重い」「鍵がかからない」「エアコンから異音がする」という現象について紹介しよう。
玄関ドアが重くなり、いつもより強い力を使わないと開かなくなることがある。原因は、部屋の中の気圧低下だ。
気密性の高いマンションの部屋の中には、外の空気を屋内に入れる「給気口」という穴がある。逆に、屋内の空気を外へ出す「換気扇」という装置もある。「給気口」から入る空気よりも、換気扇から出る空気のほうが多ければ、屋内の気圧が低下することは分かるだろうか?少しずつ部屋の中が真空パックに近づいていくイメージだ。
そのイメージを思い浮かべれば、玄関ドアが重くなることも理解できるだろう。 問題を解決させるためには、外と中の気圧を同じ状態にすればいい。換気扇の強さを弱めにしたり、給気口のフィルターをこまめに掃除したり、などだ。
もう一度、部屋の中が真空パックに近づいていく状態をイメージしてほしい。この状態のとき、玄関ドアはどうなっているだろうか?
想像力の高い人なら分かると思うが、玄関ドアは、真空パックの内側(部屋の内側)に向けて、強く引っ張られている状態だ。これが原因で、玄関ドアのパッキンが過剰に押しつぶされてしまい、鍵穴にズレが生じてしまう。結果、鍵が上手に入らない、回らないという理屈だ。 こちらも、外と中の気圧を同じ状態にすれば問題は解決する。
エアコンの室外機のホースをドレンホースと言うが、部屋の中の気圧が下がると、このドレンホースから空気が逆流して部屋の中に入ってくることがある。このとき、室内機内で発生した結露水が「ポコポコ」と音を立てることがある。エアコン運転中にも、エアコン停止中にも、どちらにも起こりうる現象だ。
こちらもやはり、部屋の中と外の気圧を同じ状態にすれば、あっという間に問題は解決する。
気密性の高さは最近のマンションのメリットの一つだが、気密性が高すぎるマンションでは、時々、こちらでご紹介したような現象が発生することがある。マンション管理会社は住人に対し、それらの現象の原因や対策をきちんと伝えるべきだろう。
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私、萬所トラヲは、大阪のとあるマンションで理事長を拝命し、コミュニティの快適さを追求する毎日。このたび新たにマンション管理会社を探すことになり、さまざまな情報を調べたので、みなさんにも参考にしていただければ幸いである。
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