ここでは、マンション管理における落雷対策について解説する。たとえ避雷針がついていたとしても、落雷被害がゼロになるとは限らないことに要注意だ。
「ウチのマンションには避雷針がついているから雷は落ちない」と考えているなら、それは誤解と心得よう。
そもそも避雷針とは、雷を自分のほうへ落ちるように誘導する装置。自分に落ちた雷を、さらに地中へと誘導するのが避雷針の役割なのだ。地中へと雷を誘導することで建物自体の損壊を防ぐことが、避雷針を設置する目的であることを理解されたし。
ただし、避雷針のおかげで建物自体は守られるものの、電線や通信回線を通じて雷の電流が屋内へと侵入してくることがある。この電流によって、コンセント等につながっている家電製品などがショートした場合、この現象を「雷サージ」と呼ぶ。 避雷針は建物を守ることはできるが、建物内部にある家電製品は守れない、ということを覚えておこう。
2020年に日本で発生した落雷回数を地域別に見てみると、おおむね次の通りだ。
※フランクリンジャパン調べ(2014年~2020年の地域別落雷数(陸域)より)
※参照元:フランクリンジャパン 公式サイト(https://www.franklinjapan.jp/raiburari/data/)
なお、私たちが一般に言う「落雷」とは、多くの場合、複数回の放電が繰り返される現象を指している。専門的には、それぞれの放電のことを電撃(strike)と呼び、一連の電撃のことを落雷(flash)と呼んでいる。ちなみに上記の数字は、電撃(strike)の回数の概算累計である。
一般的な火災保険は「火災、落雷、破裂・爆発」による被害が補償の対象だ。そのため、「雷サージ」によって家電に被害が生じた場合、火災保険の補償が適用される可能性が高い。 加入中の火災保険の補償内容を改めて確認してみるようにしよう。
マンションの管理をする立場としては、住人に落雷への注意喚起をしておくことが大切だろう。避雷針では家電製品を守れない可能性があること、火災保険が家電製品の被害を補償できる可能性があることを、といった内容の注意喚起だ。
もとより、火災保険に加入していない住人に対しては、落雷対策以外の意味においても、早急に加入するよう伝えたほうが良いだろう。
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私、萬所トラヲは、大阪のとあるマンションで理事長を拝命し、コミュニティの快適さを追求する毎日。このたび新たにマンション管理会社を探すことになり、さまざまな情報を調べたので、みなさんにも参考にしていただければ幸いである。
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